※本記事にはプロモーションが含まれています。
1年ほど前に、バンドで7曲録りました。2人組です。
この記事では、そのときにかかった金を全部書きます。スタジオ代、エンジニアへの支払い、ソフト代、ジャケット。1円単位ではありませんが、隠さずに出します。
先に結論を書きます。
7曲で、約5万円。一人あたり2万5千円でした。
思ったより安いと感じた人が多いと思います。ただし、この金額には大きな前提があります。そこも書きます。
そしてもう1つ、先に言っておきます。
この音源、まだ出していません。CDにもしていないし、配信もしていません。だから収入は1円もありません。
失敗談として書くつもりはありません。録ることと、出すことは、別の話だという記事です。
かかった金、全部
| 項目 | 金額 | 内訳 |
|---|---|---|
| スタジオ代 | 28,000円 | 1人1,000円/時 × 2時間 × 7日 × 2人 |
| エンジニア | 20,000円 | 知り合いに頼んだ |
| DAW(Logic) | 月700円 | サブスクで使用 |
| ジャケット | 0円 | 自分で作った |
| プレス・配信 | 0円 | やっていない |
| 合計 | 約50,000円 | ソフト代を3か月分として計算 |
| 1人あたり | 約25,000円 | 2人で割った額 |
録音はスタジオと自宅を使い分けました。1日2時間で1曲というペースで、7日間。ドラムや生音が要るところはスタジオ、それ以外は自宅で録っています。
バンドは金の話を割り勘でします。7曲録って、一人2万5千円。飲み会を数回我慢すれば出る金額です。
——という話で終わらせると、嘘になります。
その前に、10万円かかっています
上の5万円は、自宅で録れる環境がすでにある人の金額です。
自宅録音をやろうと思ったら、まずこれだけ要ります。
- オーディオインターフェイス
- マイク
- DAWソフト
- 楽器
- エフェクター
- ケーブル類、その他こまごましたもの
これを揃えるのに、10万円ほどかかっています。パソコンは別で。
パソコンを持っていない人は、そこにさらに乗ります。
だから、正確に言うとこうなります。
| すでに機材がある人 | 7曲で約50,000円 |
| これから始める人 | 7曲で約150,000円+パソコン代 |
ただし、機材代は1回きりです。次に録るときは、またスタジオ代とエンジニア代だけになります。2枚目からは5万円で録れると考えると、見方が変わります。
スタジオを借りて全曲録れば、この10万円は要りません。そのかわり、スタジオ代が跳ね上がります。どちらを取るかという話です。
一番安かったのは、人でした
エンジニアに払ったのは2万円です。知り合いに頼みました。
これは相場より確実に安いです。ちゃんとした録音スタジオでエンジニアを立てれば、1日でこの金額を超えます。
ここは正直に書いておきます。
この5万円という数字は、頼める相手がいたから出ている数字です。
楽器店に10年いた頃の人脈です。真似しようとしても、同じ金額にはなりません。そこを隠して「7曲5万円で録れます」と書くのは、フェアではないと思っています。
逆に言うと、音楽をやる人との付き合いは、そのまま金額になります。機材を安く買えるのも、録音を頼めるのも、ライブに呼ばれるのも、全部そこからです。
ジャケットは自分で作りました。外注なら3万円です
ジャケットのデザインは自分でやったので0円です。
ただ「自分でやったから0円」とだけ書くと、デザインができない人には何の情報にもなりません。なので、金額を出します。
自分は店のロゴやメニュー、名刺のデザインを20年やっています。その立場で、同じものを他人から頼まれたらいくら請求するかを書きます。
| 1ページあたり | 5,000円ほど |
| 6ページのブックレットなら | 30,000円ほど |
表と裏だけなら、もっと安くなります。歌詞やクレジットを入れたブックレットにすると、ページ数のぶん増えます。
つまり、さっきの表はこう読み替えられます。
ジャケットを外注していたら、制作費は5万円ではなく8万円でした。
デザインは、音源制作の中で意外と大きい項目です。ここを削れる人と削れない人で、総額が6割変わります。
それで、出していません
7曲録って、ジャケットまで作って、そこで止まっています。
CDにもしていないし、配信もしていません。だから売上は0円です。
理由は単純で、売るために作ったものではなかったからです。今この2人でやっている音を、形にして残しておきたかった。それだけです。
ここを書くかどうか少し迷いました。格好がつかないからです。ふつう音源の記事は「リリースしました」で終わります。
でも、書くことにしました。録ったけど出していないバンドのほうが、たぶん多いからです。
録るのと、出すのは、別の話です。
出さないと決めた音源には、価値がないわけではありません。そのときのメンバーで、そのときの音が残っている。それだけで十分な理由になります。
売るつもりがないなら、プレス代も配信手数料も要りません。録音費だけで済みます。「出すこと」を前提にすると急に金がかかりますが、そこは後から決めればいい話です。
まず録る。出すかどうかは、あとで考える。その順番で問題ありません。
もう一度やるなら、どこに金をかけるか
やってみて分かったことがあります。次に録るなら、金をかける場所は決まっています。
- レコーディング
- マスタリング
この2つです。
自宅で録れるようになったことで、「自分でできること」がずいぶん増えました。編集も、簡単なミックスも、ジャケットも自分でやれます。
でも、録り音と、最後の仕上げだけは違いました。
録り音が悪いと、後からどれだけいじっても良くなりません。そしてマスタリングは、自分の耳と自分のスピーカーでやっている限り、どこかで頭打ちになります。自分の音は、聴き慣れすぎていて判断できなくなるんです。
自分でできることが増えたぶん、外に頼むべき場所がはっきりしました。
削るなら、ジャケットでも、プレスでも、スタジオの日数でもいい。削ってはいけないのは、入口の録音と、出口の仕上げです。
まだ頼んでいませんが、見ているサービスがあります
ここは正直に書きます。自分はまだ外注していません。だから「使ってよかった」とは書けません。
次に録るときに頼むつもりで、いま見ているのがこういうサービスです。編曲家のチームが、送った音源をプロクオリティに仕上げるというものです。
Super dolphin|あなたの曲をプロクオリティに仕上げる編曲家チーム(無料オンライン相談)
まず無料のオンライン相談から始められるので、金額感と仕上がりのイメージだけ先に聞いてみる、という使い方ができます。自分もそこから始めるつもりです。
いきなり全曲を頼む必要はないと思っています。1曲だけ出して、自分でやったものと聴き比べる。それで違いが分かれば頼めばいいし、分からなければ自分でやればいい。その判断をするための材料が、今の自分には無いというだけの話です。
まとめ
- 7曲で約5万円。2人で割って一人2万5千円
- ただし自宅録音の機材に別で約10万円かかっている(パソコン別)。機材代は1回きり
- エンジニアは知り合いで2万円。この金額は人脈があって出ている数字
- ジャケット自作で0円。外注なら1P5,000円・6Pで3万円
- プレスも配信もしていないので売上は0円
- 録ることと出すことは別。まず録って、出すかは後で決めていい
- 次に金をかけるならレコーディングとマスタリング
楽器店に10年、飲食に20年いて、今もバンドをやっています。→ プロフィール
音源を作る金より、バンドを続ける金のほうが実は大変です。店側の損益から書いた記事があります。→ ライブハウスが儲からない理由と、ノルマがある理由
機材を手放すときの話はこちらです。→ バンドを辞めるとき、機材はどうするべきか

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